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超硬合金とは?特徴や種類について解説!
超硬合金とは、タングステンカーバイドを主成分とし、ダイヤモンドに次ぐ硬度を持つ金属材料です。 この驚異的な特性を持つ材料は、「工具の寿命を延ばしたい」「より精密な加工を実現したい」といった課題を解決する鍵となります。
本記事では、超硬合金のメリット・デメリットから最適な材質選定まで、生産性向上に繋がる知識をわかりやすく解説します。
この記事の要点
✅ 硬さと重さ
超硬合金はダイヤモンドに次ぐ硬さを誇り、重さは鉄の約2倍(金とほぼ同じ)である。
✅ 主成分と製法
主成分はタングステンカーバイド(WC)と結合材のコバルト(Co)。粉末を焼き固める「粉末冶金法」で製造される。
✅ 長所と短所
耐摩耗性に優れ、工具や金型の長寿命化に貢献する一方、衝撃に弱く脆い(欠けやすい)という側面も持つ。
超硬素材の選定・加工は、まずエバーロイにご相談ください
目次
超硬合金とは
超硬合金とは、硬質の金属炭化物と鉄系金属で構成される合金のことを言います。
超硬合金の最も代表的な組成は、WC-Co合金になります。超硬合金は、レアメタルと呼ばれるタングステンカーバイド(WC)とコバルト(Co)の粉末を混ぜ合わせ約1400℃の高温で焼結することにより、ダイヤモンドに次ぐ硬さと高い弾性率を発揮します。このような高い硬度、弾性率により、超硬合金は、耐摩耗性を要求される加工工具やプレス金型に使用されます。
超硬合金の特徴
超硬合金は、加工工具やプレス金型に使用されると上でお伝えしました。
加工工具に用いられる材質に超硬合金のほかに、ハイス(高速度工具鋼)があります。
以下でハイスと比較した、超硬合金の特徴について説明します。
超硬合金は、ハイスに比較して硬度、弾性係数、圧縮強度、熱伝導率、比重が高く、熱膨張率が小さい特徴を有します。
一方で、超硬合金の衝撃強度や破壊靭性は、ハイスと比較して低くなります。
しかし、上述のような超硬合金の特徴は一様ではありません。超硬合金は、粉末冶金法により製作する為、材料選定の組み合せにより様々な特性の合金を作ることが可能です。
そのため、ワークに特性に合わせた工具の製作をすることが可能です。
超硬合金のメリット・デメリット
超硬合金のメリット
- 超硬合金は非常に硬いという特長があります。ハイス鋼やダイス鋼と比べ耐摩耗性は非常に優れたものがあるため金型部品、治具などの長寿命化を図ることができます。長寿命化されることでメンテナンス回数が削減され生産性の向上につながります。
- 超硬合金は弾性係数や圧縮強度が高く変形しにくいため、金型部品として使用する場合、高い寸法精度の加工を行うことができます。
- 超硬合金はスクラップにならずリサイクルが可能です。環境への配慮が可能な材料です。
超硬合金のデメリット
- 超硬合金は非常に硬いため、脆いという部分も持ち合わせており、材種によっては欠け
やすくなる場合や衝撃に弱くなることがあります。 - 超硬合金は希少金属のタングステンカーバイドやコバルトを使用するため非常に高額に
なるというデメリットがあります。 - 超硬合金はダイヤモンドに次いで硬いという特長がありますが、その硬さゆえに加工するには特殊な工具や加工機を必要とします。ダイヤモンド砥粒をつかった砥石や、研削盤、放電加工機など高額な加工機が必要になります。
超硬合金の硬さはダイヤモンドの次、重さは金と同じ
超硬合金とは、きわめて硬い金属。
鉄やステンレスよりも硬く、ダイヤモンドに次ぐ硬さを誇っています。
また、重さは鉄の2倍もあり、金とほぼ同じです。
硬いだけでなく、強度や弾性にも優れ、高温時の硬度低下が少なく、磨耗しにくいことから、
金属の加工工具や金型などに使われます。

超硬合金の組成
超硬合金は文字通り合金。
天然の材料ではなく、人工的につくる複合材料です。
主成分はタングステンカーバイド(WC)というセラミックスとコバルト(Co)という金属です。
タングステンカーバイドは融点が高いため(2900℃)、鉄のように溶かしてつくることができません。
このため、粉末にして1300℃~1500℃の高温で焼き固めるという方法で製造します。
その際の結合材としてコバルトを使います。
タングステンは大半が中国、他にはロシア、韓国。
コバルトはフィンランド、カナダ、オーストラリア、コンゴから鉱石として採れます。

超硬合金の用途

超硬合金はその硬さや強さを活かして、ドリル、フライス、旋盤など金属加工用の切削工具に使われます。
また、缶コーヒーや缶ジュースなどアルミ缶の金型、自動車エンジン部品(焼結部品)用の粉末成形金型、他、最近では携帯電話など電子部品の金型などにも使われています。
さらに、シールド工法のトンネルなど硬い岩盤を砕いたり、
アスファルト道路の表面を切断する器具などにも使われます。
超硬合金はその優れた特性によって、工業、製造業、インフラ整備の公共事業など幅広い分野で活躍しています。
超硬合金の種類
超硬合金は、大別的には、切削用と耐摩耗用の超硬合金に分けられます。
切削用の超硬合金は、被加工材によりP種(鋼用)、M種(汎用)、K種(鋳鉄用)の3種に分けられます。
耐摩耗用の超硬合金は、結合相の種類、WC粒度、硬さにより細かく分類された種類があります。
当社では、超硬合金メーカーとして、顧客の多様な要求に対応する為、課題をピンポイントに絞った材種開発を行い多様な材種を取り揃えています。
超硬合金のよくある質問
-
超硬合金とセラミックの違いは何ですか?
硬さと重さが主な違いで、一般的にセラミックの方が硬く、超硬合金の方が重いです。
セラミックスはダイヤモンドに次ぐ高い硬度を持ちますが、超硬合金は成分配合により様々な特性を持たせることができ、用途に応じた材質選定の幅が広いという特長があります。 -
超硬とサーメットの違いは何ですか?
主成分が異なり、超硬が炭化タングステン(WC)ベースなのに対し、サーメットは炭化チタン(TiC)ベースです。
どちらも金属の炭化物などを焼き固めた複合材料ですが、ベースとなる主成分の違いが両者の特性の違いを生み出しています。超硬はコバルト(Co)などで、サーメットはニッケル(Ni)などで結合されるのが一般的です。
詳しくはこちら: サーメットとは?用途や歴史、メリット・デメリットなど徹底解説 -
超硬とハイスの違いは何ですか?
硬度と耐熱性に優れるのが超硬合金、粘り強さ(耐衝撃性)に優れるのがハイスです。
超硬合金は硬い一方で衝撃に弱いですが、ハイスは超硬合金ほどの硬さはないものの衝撃に強いという長所があります。原材料や製法も異なり、一般的に超硬合金の方が高価です。使用する場面に応じて適した方を選びましょう。
詳しくはこちら:超硬合金(超硬質合金)とハイス鋼(高速度鋼)の違いは?利用に適した場面も紹介! -
超硬合金の弱点は何ですか?
衝撃に弱く脆い(欠けやすい)点と、鉄に比べて重い点が主な弱点です。
一般的な鉄合金と比較して靱性(ねばり強さ)が低いため、強い衝撃で欠けたり割れたりすることがあります。また、比重が鉄の約2倍と重いため、軽量化が求められる用途には不向きな場合があります。 -
超硬が割れる原因は何ですか?
急激な温度変化による熱ストレスや、許容を超える大きな衝撃が主な原因です。
超硬は金属と熱膨張率が異なるため、焼きばめされた製品などが急な温度変化に晒されると割れの原因になります。また、硬度は高いものの衝撃には弱いため、使用時には破壊靭性値も考慮する必要があります。 -
刃物に使われている超硬とは何ですか?
切れ味や耐チッピング性を重視し、タングステンカーバイドの粒子を細かくした「超微粒子超硬合金」が多く選ばれます。
ただし、これは一般的な傾向であり、実際には切断する材料や厚みなど、用途に応じて最適な粒子サイズや成分の超硬合金が選定されます。 -
超硬工具を使うメリットは?
高温になっても硬さが落ちにくいため、高速での切削加工でも性能を維持できる点です。
切削加工中は工具と材料の摩擦で高温になりますが、超硬は優れた耐熱性により硬度を保ち、工具の摩耗を抑えながら高効率な加工を実現します。 -
超硬材の硬度はどのくらいですか?
ロックウェル硬さ(HRA)で88~92が一般的です。
注意点として、硬度が高いほど耐摩耗性は向上しますが、その反面で耐衝撃性は低下し、脆く欠けやすくなるというトレードオフの関係があります。 -
超硬の主成分は何ですか?
主成分はタングステンカーバイド(WC)です。
このタングステンカーバイドの粉末を、結合材であるコバルト(Co)やニッケル(Ni)と混ぜ合わせて焼き固めたものが超硬合金です。さらに特性を調整するため、クロム(Cr)などが添加されることもあります。
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超硬素材・超硬加工 ソリューションナビを運営するエバーロイでは、数多くの超硬合金の選定及び加工を行ってきました。その中で、お客様がお持ちの様々な課題に対し、最適な素材を選定・加工することにより解決策を提案してきました。
当社では、目的とする用途に対して適正な超硬材の選定や、適正な加工を行う事が可能になりますので、超硬合金の使用でお困りの場合には是非、ご相談ください。

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超硬素材の選定・加工は、まずエバーロイにご相談ください
この記事を監修した人
大久保 文正(おおくぼ ふみまさ)
エバーロイ商事株式会社
超硬営業部マーケティング課 課長
国内営業(16年)、海外営業(7年)で、延べ20年以上にわたり超硬合金に関するお客様の現場に寄り添ってきました。
現在はマーケティング担当として、その豊富な現場経験を活かし、お客様が本当に求める情報の発信を追求しています。
長年培った知見に基づき、技術的な課題からビジネスの視点まで、お客様の成功に繋がる最適な提案を行うことを信条としています。
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