超硬合金のQ&A

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FAQ

超硬の特性について
Q1: 硬度と強度の関係は?
Q2: 熱伝導率による変化は?
Q3: 超硬製品の保管方法は?
Q4: 腐食による変化は?
Q5: 体積変化50%とありますが?
Q6: 変質層の厚みにCo量とWC粒径が影響している理由は?
硬度と強度の関係は?
硬度は、単純摩耗に影響し、硬度が高いほど、耐摩耗性が高くなります。
しかしながら、摩耗は、硬度だけでなく、ワーク材の材質によっても凝着により変化します。
また、ワーク材の厚みによっても、寿命が変化しますので、超硬合金の材質選定には、使用される環境や加工方法を考慮する必要があります。
強度は、抗折力のような曲げ強さや衝撃強度等様々な因子がありますので、それぞれに考慮した材質選定が必要となってきます。
超硬合金選定のご相談より連絡お待ちしております。
熱伝導率による変化は?
Co量により変化するものです。Co量が少ないほど熱伝導率が高くなります。
一般的に、熱伝導率が高いほど熱の逃げが良く摩擦熱を抑制します。
超硬合金選定のご相談より連絡お待ちしております。
超硬製品の保管方法は?
超硬素材の場合
温度は常温であれば問題有りません。(コバルトが300℃以上で酸化しますのでそれ以上は不可)
湿度は錆びの原因になりますので、できるだけ湿気のない乾燥状態を推奨します。

完成金型の場合
超硬は加工中の研削液や潤滑液、その他水分等で腐食する可能性があります。
また、研磨面やラップ面は保管状態が悪い場合は数日で腐食し、強度低下を招きますので防錆油、防錆紙で保護をしてください。
腐食による変化は?
20年前の超硬合金を調べたところ20ミクロン程度の腐食がありました。
腐食は表面だけに発生するため、再加工より除去できます。
しかし環境によっては取れない場合がありますので、0.1mm以上の再研磨を推奨します。
研磨後に保管する場合は加工液は完全に除去し乾燥させて、防錆紙で包装・防錆油をかける、またはアルミナ紛を塗布する等の処理をしてください。
体積変化50%とありますが?
焼結時に圧粉された素材とはいえ、中には空気や粒子同士がぶつかっている隙間があります。
これが焼結される事で、コバルトが液状化し、さらに毛細管現象によってタングステン粒子を引き寄せることによって体積50%の収縮が起こります。 種類の異なる粉末粒の接触部では混じり合って均質になろうとしたり、化合物をつくろうとする力も原子の移動を引き起こします。
変質層の厚みにCo量とWC粒径が影響している理由は?
Co量が多くなれば、融点が低くなり溶解する量が増加し変質層が厚くなると考えられています。
また、WC粒径が小さくなると、体積効果により溶解しやすくなり変質層が厚くなっているものと考えています。
超硬材種選定について
Q1: 高速プレスで寿命を延ばしたい
Q2: パンチ、ダイ、ストリッパーに推奨する材種は何ですか?
Q3: 材質C5191・C5210(リン青銅)、C1020(純銅)に於いて、カット及び曲げ加工で耐チッピング性・耐摩耗性に優れた超硬は?
Q4: 純鉄、純銅、ニッケル系のワークには?
Q5: ワイヤーカット、放電加工機で、微粒子、超微粒子超硬パーツを仕上げているのですが、 使用時にチッビングが多発し困っています。
Q6: ステンレス材のプレス加工に超硬を使用しているのですが、SPCC材に比べ摩耗が早くパーツがもたない。
Q7: 超硬で一番摩耗の少ない材種は?
Q8: A10Wは電気加工前提として、使用を検討するべきでしょうか?
高速プレスで寿命を延ばしたい
切り刃のラッピングをお薦めします。
面粗度を上げる事により滑りを良くし摩耗を緩和します。
弊社では異形状も砥石ラップを行う事で精度を保持したまま0.3S以下の面粗度を約束します。
精密加工のご相談より連絡お待ちしております。
パンチ、ダイ、ストリッパーに推奨する材種は何ですか?
条件によって違いますので、一概には言えません。ユーザーによって色々です。
パンチ EF10、ダイ KD20などが比較的多く使用されています。
ダイの切刃及びストリッパーなどワイヤー加工の場合は、超微粒子合金は不向き(電解腐食など)なケースもありますので、超硬合金選定のご相談よりご相談ください
材質C5191・C5210(リン青銅)、C1020(純銅)に於いて、カット及び曲げ加工で耐チッピング性・耐摩耗性に優れた超硬は?
実績1 C5191・C5210(リン青銅) KD20
実績2 C5210コネクター抜き金型 ダイ:KD40 パンチ:KD20 ストリッパー:G4
実績3 C5210コネクター抜き・曲げ金型 EF01
実績4 C1020(純銅) MC20
純鉄、純銅、ニッケル系のワークには?
寿命が短くなる原因は、超硬に含まれるコバルトとの親和性です。
弊社では親和性をおさえたMC20の開発により、好評を得ております。
超硬合金選定のご相談より連絡お待ちしております。
ワイヤーカット、放電加工機で、微粒子、超微粒子超硬パーツを仕上げているのですが、使用時にチッビングが多発し困っています。
放電加工用合金A10Wをお試しください。
微粒子超硬KD20の抗折強度を維持し、放電時の耐熱クラック性を向上させております。
ステンレス材のプレス加工に超硬を使用しているのですが、SPCC材に比べ摩耗が早くパーツがもたない。
ステンレス材は硬くて粘りがあるため、摩耗、チッビングが早くなります。
したがって靭性・耐熱性に優れ、かつ硬度の高いKX01を推奨します。
超硬で一番摩耗の少ない材種は?
アブレイシブ用超硬SS種があります。
SS13はHV2450、SS15はHV2200の硬度となります。
ただし、靭性が極端に低いため、低負荷でのご使用をおすすめします。
A10Wは電気加工前提として、使用を検討するべきでしょうか?
電気加工を含む場合、A10Wのご使用が安心と思われます。
微粒子合金に粗粒子合金を混ぜることにより亀裂伝播阻止し、Co量を少なくすることで変質層厚みが減少しますので、ワイヤ-放電加工に推奨します。
加工方法について
Q1: 超硬パーツにタップをつけたい
Q2: 加工の際、超硬はマグネット固定ができますか。
Q3: 放電加工の変質層とクラックの違いは?
Q4: 軟質金属の焼き付きについて
超硬パーツにタップをつけたい
直タップをお薦めいたします。焼結前に収縮を見越してタップ加工を行います。
放電タップ、ブッシュロー付けに比べ、強靭です。
ただし、ピッチ精度が必要な場合は放電タップもしくはロー付をお勧めします。
加工の際、超硬はマグネット固定ができますか。
超硬は磁性体ですが、磁性が弱くマグネットチャックは危険です。
バイス、当て金、ボンド接着での固定をお願いします。
放電加工の変質層とクラックの違いは?
いずれも放電加工時の熱エネルギーにより発生するものですが、変質層はCoやWC粒子が溶解し凝固してできた層で、クラックは、放電時の熱衝撃や溶解凝固収縮時の応力により発生した亀裂です。
変質層は、加工表面からある一定の厚みで生成しますが、クラックは、表面だけではなく母材内部にまで進展する場合があります。
軟質金属の焼き付きについて
金型に金属が凝着(付着)した状態で使用していると、摩擦熱が発生して金属の一部が溶融し表面に焼き付きが発生する。
軟質金属ほど凝着・焼付きが発生しやすい。
凝 着:2種類の金属固体が原子間間隔程度に接近した時に生じる結合
焼付き:凝着や溶着により、摩擦係数が急増した状態
親和までのメカニズムは[1]凝着⇒焼付き⇒親和 [2]焼付き⇒親和
その他
Q1: ロット管理はどのように行っているか?(超硬組織確認の頻度は?)
Q2: 短納期を希望します。
Q3: 超微粒子超硬は納期がかかりますか?
ロット管理はどのように行っているか?(超硬組織確認の頻度は?)
炉の中にテストピースを入れ、組織、硬度など確認しています。
粉末完成時は、ロットごとに確認します。製品焼結時は、外観による状態確認と、抜き取りによる組織確認を行います。
短納期を希望します。
超硬素材では各材種毎にブロックを常駐し、また、すぐにカッティングにより使用していただけるよう、2面の研磨を施した物がございます。 成形素材も即日焼結体制を確立しつつあり、ぜひ、お問合せください。
完成パーツ、冶工具はブロックより切り出し加工で短納期対応をしております。
超微粒子超硬は納期がかかりますか?
そんな事はございません。
弊社では超微粒子合金EF種のライン化により、他の材種とさほど変わらない納期でお届けしています。

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  • FAX:0798-37-2067

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